やっぱり今年も「このBLがやばい!」にツッコミを入れたい件2016
お、お久しぶりです…
何やかんやバタバタしたり体調不良で寝込んだりしている間に、もう年末ですね…
このブログのタイトル「日記」に偽りありすぎる…
来年からは更新がんばります。
というわけで、やっぱり今年も「このBLがやばい!」のランキングにツッコミを入れざるを得ない季節になりました。
このBLがやばい! 2016年度版 (Next BOOKS)
- 作者: NEXT編集部
- 出版社/メーカー: 宙出版
- 発売日: 2015/12/11
- メディア: 単行本
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皆様もうお読みになりましたでしょうか?なりましたよね?
私はと言えば、毎年のように発売日に購入して、ランキングを見て一喜一憂するのがこの時期の風物詩なので、今年もそのように。
何故か毎年毎年、「このBL」のランキングと私の好みが驚くほど一致せず、そして毎年のようにランキングに腹立ててるんですよねえ…。なぜなのか…。
そんなわけで、ランキング上位作品と、私の感想を、ちょこっとご紹介。
まだ読んでない作品もありますけど…。
(※「このBL」のムック自体は有料で販売されているものなので、詳細なランキングはそちらを購入して読んで頂きたいんですが、
上位作品だけならコミックシーモアのサイトで紹介されてるから、触れても大丈夫だよね…?という判断で、上位作品+αだけご紹介させて頂きます)
というわけで、早速。
【第1位:テンカウント(宝井理人)】
(ランキング対象作品は3巻な気がするけど、Amazonのリンクは1巻の奴を貼っておきます)
散々文句タラタラな前置きを言っておいて何なんですが、この作品が1位というのは、近年でも稀に見るくらい納得のいく1位でした。
宝井先生はとても人気だし、新書館のプッシュもすごいし、実際作品も面白いし、絵もすごく綺麗だし。
確かに面白い作品だと思いますよ!
まあ、私はこういうSMチックなのはあまり趣味じゃないですし、実際テンカウント読んでるとちょっと痛々しい場面が出てくるのが苦手意識あるので、個人的に推すことはないんですが…すいません。
まあ、一般受け(?)はすると思います。という意味で、納得の1位。
【第2位:抱かれたい男1位に脅されています。(桜日梯子)】
抱かれたい男1位に脅されています。 (ビーボーイコミックスデラックス) (ビーボーイコミックスDX)
- 作者: 桜日梯子
- 出版社/メーカー: リブレ出版
- 発売日: 2014/02/10
- メディア: コミック
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(これまたランキング対象は2巻な気がしますが、リンクは1巻を。)
ドラマCDがオリコンランキングに入っちゃって、日経新聞に「ロケバス痴漢セット」なんて言葉を載せてしまった事でも話題になった「抱かれたい男1位に脅されています。」が第2位にランクイン。
これまたやたらと人気な作品ですよねえ…。まあ、イマドキらしいというか。
しかしすいません。これまた私の趣味じゃないんです。
1巻は読みました。そこそこ面白かったような覚えはあるんですが、こんなにランキング上位に来る程なのか…?というのは、正直ちょっと疑問。
やはり世間的には、ソフトSMとエロを突っ込んでいれば売れてしまうのか…?という疑問を持つ一冊だったり。
好きな方には大変申し訳ないんですが、うーん…ちょっと納得できぬ。
【第3位:恋愛ルビの正しいふりかた(おげれつたなか)】
これはとても良かったです。すごく面白かった。
おげれつたなか先生は、その名前の通りのお下劣どエロっぷりと、その名前に似合わない繊細で切ない心情描写が特徴の、期待の新人作家さんですね。
そして、この単行本はおげれつ先生の良い所が存分に発揮されてて、本当に面白かったです。
個人的には、表題作じゃない方(「ほどける怪物」)の方が好きです。何故か「このBL」のあらすじ紹介では一切触れられていませんでしたが…*1
思ったより上位に来た印象は少しありますが、これは結構納得のランキングかな、と。
【第4位:花は咲くか(日高ショーコ)】
花は咲くか (1) (バーズコミックス ルチルコレクション)
- 作者: 日高ショーコ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/12/24
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 58回
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(ランキング対象はおそらく最終5巻ですが、こちらでは1巻のリンクを。)
ようやく完結ですね!日高先生お疲れ様でした。
最後の最後で幻冬舎がやらかしたのは残念でしたが…*2
5巻まで読みましたが、もはや私がアレコレ言うまでもなく素晴らしい作品だったのではないかなあ、と思います。
こういう、ストーリーがしっかりして、じっくりと読ませるタイプのBL人気作って減ってきた印象が正直あるので、こういう作品はとても大事だなと思います。
【第5位:四代目・大和辰之(スカーレット・ベリ子)】
確かこの作品の事はいつだかの記事で書いたような…
と思って探してみたんですが、こっちじゃなくて「みのりの手」(スピンオフ元)の記事でした。勘違い勘違い。
というわけで、こちらの作品も読みました。そして、確かに面白かった。面白い作品だと思います。
しかしですね、↑の記事でも書いた通り、モブレに近いサムシング的な結構どギツい描写があって、私その辺がちょっとダメだったんですよね…。
なので結構人を選ぶ作品だと思ったんですが、第5位ですか…。こういうのが好きな人の割合が圧倒的に多いという事なんですね…。
この辺で、私と世間の好みのズレを感じずにはいられませんでした。うーむ…。
【第6位:終わらない不幸についての話(緒川千世)】
これはブログで取り上げました!今度こそ勘違いじゃないぞ!!
いやあ…この作品も素晴らしかったですね…
私の感想は↑の記事をご参照頂きたいんですが、本当に読んでて身悶えた…尊かった……
ちなみに、その後スピンオフ元の「誤算のハート」も読みましたが、やっぱり「終わらない不幸についての話」の方が好きかなあ、私は。
ランキング上位の結果で、結構うれしいです。
【第6位(同率):薫りの継承(中村明日美子)】
すいません、完全ノーマークで未読です。
明日美子先生の作品、読むとすごく面白いのは「同級生」で存じ上げているんですが…どうも絵のタッチが好みじゃなくて、食指が伸びんのです。
損してるのは分かっている〜理解している〜、理解しているんだが〜!!
…今度読んでみよう。
【第8位:囀る鳥は羽ばたかない(ヨネダコウ)】
囀る鳥は羽ばたかない 1 (H&C Comics ihr HertZシリーズ 129)
- 作者: ヨネダコウ
- 出版社/メーカー: 大洋図書
- 発売日: 2013/01/30
- メディア: コミック
- 購入: 2人 クリック: 3回
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(おそらくランキング対象は3巻だと思います)
すいません、私これ2巻で挫折しました…
さっきから散々書いてきてますが、SMとか痛そうな作品苦手なんです…
んで、この作品って主人公が思いっきりドMじゃないですか…流石に耐えられなくて…
ヨネダコウ先生の作品だと「それでも、やさしい恋をする」とかは大変素晴らしい作品だと思ってますしよく読み返したりするんですが、
囀る鳥〜…はダメでした……すいません…。
【第9位:そんな目で見てくれ(毛根一直線)】
すいません、これまた未読です。
そして、実はこれ、私は結構買うのを躊躇っている作品でもあるんですよね…
というのも、毛根一直線先生の前作「魔法少女 俺」があまり私に合わなくてですね…正直ちょっとどうなのかな、と思ってまして…
どうしたものかなあ。
【第10位:恋するインテリジェンス(丹下道)】
恋するインテリジェンス (バーズコミックス リンクスコレクション)
- 作者: 丹下道
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/06/24
- メディア: コミック
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(たぶんランキング対象は2巻)
「このBLがやばい!」のランキングが発表になってから読みました。
けど、私が期待しすぎたのがいけないのか、そこまででもなかったような気が…するんですが…うーん……?
ギャグなのは全然OKなんですが、ちょっとページ当たりの情報量が多すぎて、読むのに疲れてしまいました…
私が読んだ時期*3が悪かったのかもしれないんですが、うーむ……
というわけで、ここまでが上位10作品。
あとは、ランキングをちょいちょい摘まみながら愚痴を言っていきますね!
愚痴ですよ!*4
【第14位:私とあなたの馴染みの関係(腰乃)】
これ、近年の腰乃先生作品の中ではだいぶハズレだと思ったんだけどなぁ。
【第19位:山田と少年(三田織)】
ホワーーーイジャパニーズ腐女子ピーポーホワーーーーーーイ!!??!?!?
19位!?低すぎるだろ!!??
ったく最近の若いモンはすーぐエロとSMばっかり求めやがって!!
こういうセンシティブで素晴らしい作品をもっと読めーーー!!!!!!
あと、26歳でオジサンだったら、29歳で若いつもりの私は何なんだー!!!*5
そして今読み返して気付いたんですけど、受けの「少年」こと千尋くん、フルネーム鈴木千尋なんですね…声優かな?
【第49位:それから、君を考える(小松)】
これもちょっと低すぎるんじゃないかな?と…
これ本当に素晴らしい、本当に素晴らしい作品なんですよ本当に!!
なのに49位って…!あらすじ紹介すら無かったよ…!
かなしみ。
(ちなみに、こちらも前にブログで取り上げました)
ジェラテリアスーパーノヴァ (バンブーコミックス Qpaコレクション)
- 作者: キタハラリイ
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2015/08/17
- メディア: コミック
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これももっと上の方だと思ったので、意外でした。
面白いし、エロいページもたくさんあったのにねえ。
【圏外:アイロニードレスにさよなら(みよしあやと)】
アイロニードレスにさよなら (IDコミックス gateauコミックス)
- 作者: みよしあやと
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2014/10/15
- メディア: コミック
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残念ながらあまり話題になってなかったので覚悟はしていたのですけど…
やっぱりつらいなあ。私この作品に一票入れたんですが…。
(追記:そういえばこれも記事で取り上げてました)
【圏外:不幸中のしあわせ(エンゾウ)】
Why Japanese FUJOSHI people why!!!???!?!?!?
思わず本日二度目の厚切りです。
こっちは結構下馬評も良かったのに。なぜ圏外なのか。
というか、ホーム社のコミックス*6、丸々なかったことにされてる疑惑。
巻末の「雑誌カタログ」にも「主なBLコミックス発売日一覧」にも、一冊も入ってない。ものの見事に。
確か2年前の「このBL2014」でもBLinkは丸々なかった事にされていたような気が。
宙出版とホーム社の仲が悪いのだろうか…大人の事情か…
これがお前らの、やり方かー!!!!*7
…エンゾウ先生の新作は徳間書店なので(マザーズ スピリット)、来年こそはランキングに入るといいなあ……。
<というわけで、総括>
毎年毎年「これは…納得いかぬ……」というランキングが出る事で定評の*8「このBLがやばい」ですが、
今年は比較的納得のランキングになっているんじゃないかなぁ…と思います。
(私の好みに合ってるかどうかはともかくとして。)
ただ、上位作品の傾向として
・ハードエロス
・SM要素
ばかりが受けていて、それ以外のランキングが下がり気味なのは気になるところ。
まあジャンルの流行り廃りがあるのは仕方ないんですけど…でもねえ……。
来年はもう少しバラエティに富んだ、そしてもう少し(キャラや萌えの要素ではなく)ストーリー的に質の良いものが評価されるといいなぁ、と思ったのでした。