2015年10月6日(火)/Marchen(琥狗ハヤテ)
食わず嫌いはいけないな、と思った。
今日は仕事のため、生まれて初めて世田谷区某所へ。
最近楽天が引っ越してきて、マツコ・デラックスに「世界一嫌いな街」と言わせた、あの街です。
実は私も、マツコさんと同じで「いけ好かねえ街だな」って思ってたんですよ実は。
わざわざ都心から電車に乗ってそれなりの距離行かないとたどり着けない街なのに、なんであんなにオシャレぶってるのか、何がリッチピープルだ、って。
一度も行った事もないくせにな。
で、ですね。
今日、そんな某駅を初めて降りたんですが、
とっても印象変わりました。
駅前は最近の東急の再開発で、だいぶ整備されて綺麗な建物も多くて、
それに伴って商業施設もたくさんあってお買い物しやすそうだし、
ちょっと奥に入ってしまえば、昔ながらの商店街があったり、子供達がキャーキャー走り回ってたり、良い意味で古い感じを残していたり。
あ、何だか暮らしやすそう、ここで生活するの楽しそう、って思っちゃいました。
変にマスメディアの情報だけを鵜呑みにして歪んだ価値観を持つのは、
やっぱり良くないなあ、と反省させられました。
まだほんの少ししか見てませんけど、良い街だと思いましたよ、ニコタマ。
これまで変な目で見ててごめんな!
まあ、田園都市線と大井町線の混雑が殺人的にヤバそうなので、実際のところ
あまり住みたいとは思わないんですが…。
「Marchen」で「メルヘン」と読むそうです。読めぬ…
というわけで、くくハヤテ先生*1の新刊。
…Amazonの発売日(↑の)が「10月26日」になってるんですけど……何の間違いかな…?
私、普通に新宿の紀伊國屋でコミックス買いましたけど。しかも買ったの昨日(10/5)。
それとも、私いつの間にかタイムトラベルしてたのかな…
まあそれはともかく。
タイトル*2からも推察できる通り、メルヘン系?ファンタジー系?のお話。
表紙の二人を中心とした5話構成なんですが、どの話もおとぎ話がモチーフとなっています。
ちゃんと各話のタイトルにもなってますし、読めば分かります。
くく先生ってこういうファンタジー系のお話がお得意な印象ありますが、その中ではだいぶ可愛らしい感じかもしれない。
うさ耳マッチョメンな神獣×ヤングブラッ○ジャックみたいな仄暗い感じの召喚士のお話。
私の大好きなケモ耳ちゃん…!しかもうさ耳!攻め!!更に筋肉!!!
これだけでご飯3杯食べて萌えで喉をつまらせて死ぬ。
受けちゃんもたいへんに可愛らしいツンデレで、キャラクターだけでも大変に私のツボを突きまくっていて、もう本当にごちそうさまです。
先述の通り、おとぎ話モチーフのファンタジーなので、割といろんな方に受け入れられやすいのではないかな、と個人的には思います。
で、ですね。
収録5話それぞれ、モチーフが違うお話なんですが、メインの二人はしっかりとどの話でも中心軸になっていてぶれる事がなく、
それでいて各々のモチーフの世界観やストーリーもしっかりと生かされていて、
更には、コミックス全体を通してのシリアスとコメディとハートフルとラブのバランスが完璧。
一冊のコミックスで全体通して見ても、一話一話だけ拾っても、とても完成度高くてビックリします。
エロシーンはそれなりに少なめ。まあ、でもこれCannaコミックスですし、分量はこんなもんかな、と。
なのに、とても色気を感じてドキッとするんですよね。
3話のラブシーン、ホントにすごい、読んでる方が心鷲掴みにされる感あります。
単なる裸体的ないやらしさと言うよりも、二人がお互いを愛し合い求め合い感じ合う様が感じられる、と言ったら良いのでしょうか…。
そう言う意味では、かなり甘いお話だと思います。
ちなみに、3話のラブシーンで心掴まれた後そのまま読みすすめる事になる4話は思いっきりコメディ回なので、そこら辺の高低差はすごい。どっちも面白いんですけどね。
個人的には、ラブシーンの色気が半端ない3話と、めっちゃコメディなのに最終的に萌え殺される4話は本当に突出して出来がよくて、とっても気に入ってます。
いやあまさか、こんなところで、こんな素晴らしいコミックスに出会えるとは…。
このコミックス1冊の完成度はメチャクチャ高すぎてこれはこれで満足なんですが、
できれば是非続きが読みたい…よみたいです……
久しぶりにもの凄い当たりを引いて、もう全身の穴という穴から糖分を噴出させつつ、感謝申し上げる限りです。
ああ、時空を超えて買ってきた甲斐があったなぁ…