2015年9月11日(金)/アイツの大本命⑨(田中鈴木)
ほげえええ、私が甘かった、私が愚かだった……
今クールの毎週金曜日のお楽しみ、TBSのドラマ「表参道高校合唱部!」。
残念ながら視聴率はイマイチ伸びてませんが、内容は最近のドラマの中でもすごく良く出来てて、毎週楽しみにしています。
実は当ブログでは、ちょっと前にこの「表参道高校合唱部!」の事を、ほんの少しだけ触れたことがあります。
で、そのせいで…なのかはよく分からないのですが、
ごく稀に「表参道高校合唱部 BL」の検索ワードで当ブログにお越しになられている方がいる形跡が見られました。
とは言え、別にここでオモコーの誰と誰がホモで…という話など一切触れた事などなかったので、「期待に応えられなくてすまんな」と思ってました。
と同時に、「みんな何でもかんでもホモ妄想しすぎですよ、あんな青春まっただ中な子たちがホモなわけないじゃないですか( ˘ω˘ )」と思ってたんですよ。
しかし、だがしかし。
先ほど放送が終わった8話。
まさかまさかの、メインキャラのガチホモい話だった…
しかも、ホモキャラ設定が与えられたのは、仮面ライダー鎧武やレオパレスのCMやファブリーズのCMでおなじみのイケメン俳優・高杉真宙さん。
高杉真宙さん
こんなイケメンが、これまたイケメン俳優でD-BOYSメンバーの堀井新太さんに恋するんだよ…
堀井新太さん
地上波のプライムタイムで、まさかこんなのやられるとは思いませんでしたよ…
私はまだまだ修行が足りませんでした、本当にすみませんでした……
いやぁもう何か凄すぎて、今日は頭抱えて、リアルに「ほげー」とか叫びながらながらドラマ見てました。
TBSオンデマンドで9月18日(金)の9話放送前までは無料で見られるらしいので、未見の方、ぜひ見てみて下さい…。
個人的には、8巻くらいから面白くなってきたと思ってるんですが…
気づけば、アイツの大本命も、だいぶ息の長い作品になってきましたね。
1巻の発売が2008年7月らしいので、もう7年?
「このBLがやばい!2009」(2008年12月発行)の時点で既にランキング上位でしたし、あの頃からずーっと人気というのも、なかなかスゴイと思います。
さて、そんな「アイツの大本命」なんですが。
個人的には、前巻(8巻)くらいから、ちょっと変わったなー?と思っています。
(この先、ちょっと既刊のネタバレを含みます。)
その前、7巻の終わりくらいで遂に「佐藤くんが吉田と付き合ってると公言」したわけですが、その後あたりから結構作風が変化している、と私は思っています。
端的に言うと、甘さが増して、佐藤くん(攻め)のドS度がだいぶ影を潜めるように。
私個人的には、佐藤くんと吉田がラブラブイチャイチャしてるのを見るのがとーーーっても大好きなので、
公にイチャイチャしてる二人が出てくる8巻以降は、とっても趣味に合ってて楽しいです。
あと、アイツの大本命シリーズは脇のカップルがとても可愛らしいのですが、8巻は西田と東のカップルが本当に良かった。ホントあの二人で1冊出して頂きたいレベル。
東くん健気すぎて…もう、もう……。
さて、前巻でそんなことがありまして、それはそれは私好みだったので、実は9巻も何気に楽しみにしておりました。
で、肝心の9巻ですが。
個人的には、(8巻ほどではないものの)「アイツの大本命」シリーズの中でもかなり楽しく読ませて頂きました。
私イチオシの西田×東が出てこなかったのは残念でしたが、
新しいカップル(佐藤&吉田の後輩ちゃん達)もめちゃくちゃかわいかったし、とらちんと山中のカップルが久しぶりに登場したのも嬉しかった。
あと、意外なところで、生徒会長のまち子さんとへのへのもへじ牧村の話に進展(?)があったのも、なかなか良かった。
そんなわけで、個人的にはとても楽しめた一冊でした。
ただですね。
実は、アイツの大本命シリーズに関しては「懸念事項もあるなー」と思っています。
懸念①:佐藤隆彦のドSはどこへ行った?
この作品、出た当初の売りの一つは「佐藤くんのドSっぷり」だったはず。
そして、それに釣られて飛びついた人も多いはず。
しかし、その売りであるはずだった「佐藤くんのドS」が、最近はすっかり衰えてしまいました。
私は甘いだけの砂糖佐藤隆彦の方が好みなので良いんですが、みんなコレで納得してるのかな…?
懸念②:話があまり進まない
要はマンネリ化してると言うこと。回を追うごとに甘さだけは加わってますけどね。
そして、マンネリ打破のために新カップル投入してるんじゃないか、という気もする。
でも、新カップル投入というパターンすらも、最近はマンネリ化してきているのでは…
懸念③:風呂敷広げすぎでは
②とも少し関係あるんですが、ガンガン新キャラと新カップルが投入されてるので、必然的に話も広がる。
しかし、既に9巻なのに、まだ風呂敷広げるの…?感は正直ありますよね…。
そんなにストーリー性を重視している作品ではないとは言え、そんなに風呂敷広げて大丈夫なのだろうか。
懸念④:終わりが見えない
人気もあるし、リブレ的には終わらせるつもりはないのでしょうが…
いつまでも愛されるコンテンツにする、というのは、それはそれでめちゃくちゃ大変な事でしょうし、そういうのが大事なのも分かるんですが、
一方で「売れるから延命しとけ」という意思もあるのだろうなぁ、という余計な邪推。
しかしそうなると、もし仮に「そろそろ田中鈴木先生の次回作を」とか、最悪「人気落ちたから打ち切りに…」となった時に、この作品の終着点はどうなるのか。
それが(悪い意味で)読めないので、もし万が一「打ち切り」とかになった場合、某少年漫画誌の某ロケットシステムの様にならないか、心配なのです。
そんなわけなので、
個人的にはここ最近ですっごく盛り上がってきてる感のある「アイツの大本命」シリーズなのですが、
一方で「そろそろ終わりの目処を…」と思っていたりもします。
せっかくみんなに愛される作品なので、最後まで綺麗であって欲しいよー。