2015年9月2日(水)/GAPS(里つばめ)
歴史を学ぶって大事だなー、って、今更ながらに思っている。
実は私、学生の頃、特に高校の頃は「歴史」という教科が苦手だった。
暗記系や社会科系の科目はだいたいデキが良かった*1ので、成績が悪くて困った…という事はないのですが、何となく「好きじゃないな…」という意識を持ちながら勉強していました。
なので、高校地歴の選択科目も、文系なのに迷わず地理を選ぶ*2という暴挙ぶり。(地理がめちゃくちゃ好きだったというのもあるのですが)
おかげさまで、大学入試の時に「第一志望(私立大)の選択科目が『日本史/世界史/数学』だけで、泣く泣く苦手な数学を選ぶ」という痛い目を見る羽目にも遭いました。(もちろんその大学は落ちた)
高校の頃はそのくらい歴史を避けていました。
大学時代。
なぜか私は、教育の近現代史を研究する研究室にいて、結局卒論でも近現代史的なことを扱いました。
自分の学びたい分野が、結局突き詰めると歴史を学ばないといけなかった…という理由で、ある意味「止むにやまれぬ事情」という感じで勉強してたんですが、近現代ということもあって何とかなった。
ただ、私の歴史アレルギーは、和らぐ事はあっても消えてはいなかった。
仕事を始めてから。
「自分が今必要としている事に、歴史が絡んでいる」と知ってから、少し歴史の勉強をするのが楽しくなってきた。
例えば、前いた業界だと「テレビ局の変遷」とか「広告の扱いの移ろい」とかね。
そして最近では、業界がガラッと全く畑違いの所に移ったこともあってまたイチから業界の歴史みたいなものを勉強しているんですが、これがなかなか面白い。
「あの時こんな事が起こって、それが今でも影響を及ぼしている」とか分かるとそれだけで仕事がやりやすくなるし、話のネタも膨らむ。知識も身につく。
そしてようやく、「歴史を勉強するのって大事なんだな」と気づく。
高校の時の私にとって、歴史は「ただ、昔にあった事」という認識だったのだと思う。
しかし、「歴史が今に結びついている」という事を理解しはじめて来た今は、
「今をより良くする為にちゃんと歴史を学ぼう」という気持ちになるんですよね。
ここに至るまで、長かったなぁ。
これからは、ちゃんと過去のことにも目を向け、しっかり歴史を理解していかねば。そして未来を考えていかねば。
そう思う昨今なのでした。
とは言え、今さら高校の日本史や世界史を学び直す余裕はないんですが…。
私が見てきたBLの中でもトップクラスに中途半端で衝撃的な終わり方かも…
ということで、昨日のウチに買ってきておいた新刊。
CRAFTコミックならではの(?)、ボリューム感のある見た目と厚さと重さ。
実際、ページ数も200を超えるのでなかなかの読み応えです。
30歳の二重人格クズと37歳の枯れた上司の話。
絵柄はBLらしからず、キャラクターが年相応(もしくは実年齢以上に老けて)に見える感じなのでちょっと人を選ぶかもしれない。(もちろん下手というわけではない)
私は、この「無駄に年相応感の見た目」が話の内容とマッチしていると思ったので、結構良いなと思ったんですが。
キャラクターに関しても、
オモテの王子様キャラとウラのサイコパスクズ野郎の二面性を持つ攻めちゃんと、
この二人を中心に性格の特徴がよく活かされて描かれていて、面白くてついついハマりこんでしまう。
そんなわけで、結構ページ数の多い話(かつ、1ページ当たりのコマ数も結構多い)んですが、なかなか楽しくサクサク読み進められる。
ただ、ですね。
「ページ数は進んでくけど、なかなか進展しないなぁ…残りページ数少なくなってきたけど結末どうつけるんだろう…」
って思いながら最後まで読んでいったら、結局ものすげーブツッと終わるっていう。衝撃的な。
終盤まで面白く読み進めてきたのに、えーマジ何それエェー!?!?みたいなラスト。
そこで私は思い直すわけですよ。
「あ、そうかコレ続き物か…」
で、「じゃあ続きはいつ出るのかなー」と思いながらページをめくって、すぐに帯ウラの広告が目に入るわけですよ。
「スピンオフ『DOGS』 CRAFTにて絶賛掲載中!」
…つまり、(スピンオフはあるけど)この二人の話はここで終わりって事?
エェエエエェエエ!!!!!!???????!!!???!?!?!
帯ウラの広告を目にするところまで含めて、なかなか衝撃的なラストでした。
なんというか、えっこれってボーイズラブ…?ボーイズ…?ラブ……??みたいな。
ラブってどこからどこまでの事なのか、そもそもラブって何だっけ…
ラブしてないわけじゃないんだけど「これがラブか」って問われると疑問符がつく、何ともなんともな終わり方。
まあ色んな意味で衝撃のラストだった…。
ラストに至るまでの話も面白かっただけにな…。
誰か、私に「ラブ」の何たるかを教えてくれ。